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シルクロード雑学大学(歴史探検隊)

シルクロード雑学大学


シルクロードの旅で見聞したことを会員や一般の人に伝えたり、専門の研究者を招いて学ぶための講座。
「シルクロード雑学大学」は定例会で開催しています。

  仕事だけじゃない『生き方』『社会』をめざします。方法として、『歴史の道』を調べ て、学び、旅し、記録し、伝えるライフワークを実践することをめざします。基本は、歴 史を調べて、自分の目で確かめて、その体験を記録としてまとめます。

  旅で見聞したこと をまとめ記録することで、個人的な体験を必要とする人たちと共有したり、見聞をさらに 深めます。そのために、好奇心、趣味、特技、あるいは特定の狭い分野を追求し、その分 野の専門性を獲得することをめざします。だから、テーマを準備してから旅し、個人に適 したライフワークの発見に努めます。また、テーマを共有する会員同士の交流の場を設け て、趣味や特技をライフワークとして持続できるようにします。

  市民サークルであるシルクロード雑学大学では、「歴史の道を調べて、学び、旅して記録し、伝える」ライフワークの実践をめざして、活動しています。
 
 世界遺産リストに掲載されている中国の西安にある兵馬傭・始皇帝陵の研究や保存のために寄付をする「西安ウォーキング」、世界遺産リストに掲載されている中国の敦煌にある莫高窟の研究や保存のために寄付をする「敦煌ウォーキング」を開催してきました。
 
 日本国内では、茨城県の鹿島神宮から福岡県の大宰府までを、万葉集に歌われている防人の歌と東歌に歌われている地名を調べて歩く「防人の道ウォーキング」を実施しています。
 
 また、1993年に中国の西安を自転車で出発し、2012年にイタリアのローマにゴールする『ツール・ドシルクロード20年計画』を実施しています。2002年は、ウズベキスタンのブハラからトルクメニスタンのマリーまで進むことができました。
 
 会員の中には、シルクロードをスケッチしながら旅しているメンバー、楽器の工房を訪ねて道具や素材を調べているメンバー、GPSカメラを利用して異常気象の研究をしている研究者に現地の写真を提供しているメンバー、ザクロやブドウなどのシルクロードを通って日本に伝播した果物を調べているメンバー、シルクロード人々の服装や記録しているメンバーがいます。趣味や特技の視点から、シルクロードを旅し、記録しています。
 
 そこで、シルクロードの旅で見聞したことを会員や一般の人に伝えたり、専門の研究者を招いて学ぶために、「シルクロード雑学大学」と銘打った講座を始めました。
 
 開催した内容は、以下の通りです。


2006年4月9日(日)15時 於:国立オリンピック記念青少年総合センター
タイトル 「快適・安全・楽しい旅行」のための旅行医学入門
講師 篠塚規氏(医師、日本旅行医学会専務理事)

講師のプロフィール 日本旅行医学会専務理事。千葉大学医学部卒業。日本赤十字社医療センター外科研修を経て、米国ピッツバーグ大学医学部の重症疾患ユニット勤務、救急医学を学ぶ。

 米国ジョンズ・ホプキンス大学医学部での研修を経て、帰国後、英文診断書の翻訳・作成や医学翻訳者の養成を手がける「オブベース・メディカ」専任医師となる。欧州救急医学教育認定医取得。

 2002年日本における旅行医学への貢献が認められて、ヨーロッパ旅行医学会より「ユリシーズ賞」を授与される。

 著書に『海外旅行医学ハンドブック』(山と渓谷社)、『50歳からの旅行医学 快適・安全・楽しい旅への知恵』(講談社)などがある。

 旅行医学会のホームページhttp://www.jstm.gr.jp/


内容  日中の気温が30度から40度になる地域、高度2500メートル以上の地域で、40代から70代の人が自転車旅行、歩く旅行を『熱中症、高山病を防ぎ』安全に楽しむために必要な旅行医学。

 高血圧などの生活習慣病の人が海外旅行を快適に楽しむための旅行医学。 2500メートル以上の高所でサイクリングやウォーキングを安全に楽しむために、禁酒・禁煙などは何日前からはじめたらいいのか。

 2006年春に遠征するイランでは、気温40℃以上、夏に遠征する天山山脈越えは標高3752メートルという地域を自転車で旅行します。歩く人もいます。これらのシルクロードへの遠征を安全に楽しむために、旅行医学の基本的な話をしていただきました。


2006年3月12日(日)15時 於:国立オリンピック記念青少年総合センター
タイトル 「定年後の熟年4人で、北海道自転車旅行」
講師 伊藤礼氏

講師のプロフィール 元日本大学芸術学部教授。

作家・伊藤整が翻訳したが、発禁となっていた『チャタレイ夫人の恋人』
(ロレンス著)の削除された箇所を翻訳して補い、1996年に新潮文庫より刊行。

著書に『伊藤整氏奮闘の生涯』『伊藤整氏こいぶみ往来』
(共に講談社)などがある。近著に『こぐこぐ自転車』(平凡社)がある。東京都杉並区在住。

内容 「もうすこしで定年だ。記念に、来年から来なくなるのだから、自転車で学校へ行ってみよう」と思い立った伊藤礼氏。こうして始まった自転車通勤で、自転車の魅力に気づいた。

 定年後は、定年後の熟年4人で、8日間北海道をツーリング。自転車に乗っての、定年後の楽しい生活ぶりを話していただきました。


1回:2003年2月11日(火曜日・祝日) 13時30分から
    会場:国立オリンピック記念青少年総合センターセンター棟415号
 
講師:
岡野一馬(建築事務所代表を引退したばかり。

  10年ほど前からシルクロード・スケッチ旅行を楽しんでいる。これまでにスケッチ旅行で訪れたのは、中国、ウズベキスタン、トルコ、タジキスタン、パキスタンのシルクロードの各国。在住する東京都多摩市内の公民館などを利用して、作品展を開催したりしている。71歳)
 
  長澤法隆(フリーライター)。

  1991年よりシルクロードを訪れている。砂漠の砂をサンプリングして黄沙の研究者に提供したり、水をサンプリングして砂漠化の研究者に提供したり、GPSカメラを利用して異常気象の研究者に写真を提供したりと、一貫して環境調査のボランティアに取り組みながらシルクロードを旅行している。

  また、シルクロードで買った乾燥果物を利用して、ベランダで栽培にチャレンジしている。これまでに、イチジク、クルミ、ブドウ、アンズなどの栽培に成功している。東京都国立市在住の48歳)
  

2回:2003年3月8日(土曜日)15時から 
   会場:国立オリンピック記念青少年総合センターセンター棟307号
タイトル:芸大生、尺八片手にシルクロード音楽武者修業

講師:斉藤完(さいとう みつる。1965年東京生まれ。アメリカ、ポーランド、台湾へ留学後、東京藝術大学音楽学部邦楽科入学。尺八琴古流専攻。得意は「ちゃっきり節」。)

  日本の尺八とトルコの民族楽器ネイは、シルクロードを通して結ばれているという説を知り、トルコへの留学を決意。シルクロードの東西に分かれている尺八とネイの「縦に構えて空き瓶を鳴らす要領で『ぼー』とすすり泣くこの二つの楽器の歴史ロマンを解き明かすためにトルコでの音楽武者修業をめざす。

  1997年から99年9月までイスタンブール工科大学付属国立音楽院にて、文部省派遣留学生として学ぶ。2000年東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程修了。現在は、博士課程在籍、上野学園短大非常勤講師。尺八を片手にシルクロード音楽武者修業の体験を『飲めや歌えやイスタンブール トルコの酒場で音楽修行』(音楽之友社発行)として発表。

  東京都小金井市在住。
  総合的学習の授業に招かれて、尺八とネイを抱えて音楽を通して文化の違いを小学生に説明することも大好き)
 
内容:期待に胸を弾ませて留学した音楽院。教授が道路渋滞で車が進まないとの理由で授業が休講になったり、教授の遅刻は日常的であったり。文化の違いで授業は中々進まないので、トルコの人たちの民謡好きを調査するために民謡酒場でボランティアのウェーターを務めた斉藤さん。異文化体験を伝えます。
  
今後も、音楽、美術、ガラス、陶芸、植物、料理などのさまざまな分野からシルクロードを調べる視点を、学んだり、調べた体験を会員が発表する場としていきます。

                                            シルクロード雑学大学 長澤法隆


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