ナリンへと向かう道。これから下るのではなく、草原の間を上ってきたのだ。こんなところで向かい風にあったらたまらない。上り坂には終わりがある。だが、向かい風は何時まで続くか先が読めない。風を避けたいと思っても、山も木も家もない。