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玄奘三蔵Xuanzang(602-664)が越えた
ベデル峠 Bedel Pass
 4248m

Tamga to Bedel Pass
長澤和俊氏の著書「三蔵法師の歩いた道」(青春出版社)のベデル峠4284m越えに関する記載を引用させて頂きます。

「一行は7日の山旅の後ようやく山道を出ることができました。一行のうち凍病死した人が10人のうち3-4人もあり、牛馬はそれ以上倒れました。」とあります。

なお、Bedel Pass は日本語ではベデル峠、ペデル峠、ベダル峠、の3種の表記がありますが、ここでは一番自然と思われるベデル峠としました。

中国語、英語、ロシア語の表記は次の様になっています。
ベデル峠 = Перевал Бедель = Bedel Pass = 別牒里山口/Bedel Dabanなど)

日本語表記が混乱しているのはある著作で「ペデル峠、ベダル峠」が使用されたのが原因と考えられます。少なくとも「ペ・・・」は中国語、ロシア語を見てもおかしいと思います。


Kyrgyzの旅行社Celestial Mountainsに、ベデル峠に行けるか聞いてところ、ベデル峠に行ったことがある運転者から聞いたという下記の回答があった。
・道路状況は悪い。
・車は 普通のJeepでは駄目で、UAZ (Russian army jeep) でなければ行けない。(2008年現地に行った経験から判断すればオフロードに強い車であれば行けるであろう。ただし、途中川を渡る、崖崩れなどのある危険な道を走行しなければならない。)
・道路は国境のポストのところで終わり。
・その先は馬で2時間行く。(2008年に現地で得た情報では片道4時間はかかるらしい)
・ここに行くには国境地域に入る許可証が必要。ここまで行くには3種類位の許可証が必要らしい。

2008年7月”Kyrgyz Cycling 2008”としてBedel Pass ベデル峠への自転車旅行を実行した。詳細は
Kyrgyz Cycling 2008を参照。

等高線100m間隔。Contours every 100m.
長澤和俊氏の著書「三蔵法師の歩いた道」(青春出版社)の記述を引用させて頂きます。

「烽火台は高さ七~八メートル、石と日干煉瓦を積み重ねたものです。烽火台の近くには墓地が二、三十ほどあり、かつてここは新彊文物考古研究所によって発掘されたとのことでした。烽火台の位置は北緯四一度一〇分七秒で、東経七八度四四分二二秒、高度は海抜二〇五〇メートルでした。」

烽火台は上記等高線図の右下にあります。