マフラ・ロスタムザーデさん。16才の女の子
空には星が輝き、バムの特産であるナツメヤシの木も力強く立っています。
しかし、手前には崩れたレンガが続いています。真ん中には、女性が横たわっています。
イランの女性は、外へ出るとき、必ずスカーフで髪を隠します。家の中で倒れた女性なのでしょうか。
脇に立っている男性は、スコップを持っています。よく見ると、頬に涙が描かれています。
女性を瓦礫から出してあげたけれど、亡くなっていたのでしょうか。
右側には、崩れたレンガの上に男性の頭だけが描かれています。目はしっかり閉じています。
また、左側には、崩れたレンガの中から手が出ています。
多くの人が亡くなって、レンガの下敷きになった人を救出する人の人数が不足していたのでしょうか。
この絵を描いた女の子も、地震の悲劇を消すことができないために、将来の夢を描けないでいるようです。

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