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その他推薦図書
(自転車、ライフワークなど)
作成:シルクロード雑学大学 代表長澤法隆

『自転車主義革命』渡辺千賀恵監修、東海教育研究所 1900円
サブタイトルは「自転車を活かす新しいライフスタイル」。自転車を利用して旅行している人たちの体験談、木製の自転車を作っている人、自転車を生かしたボランティア、放置自転車問題、環境問題と自転車とライフスタイルや社会との関わりがよくわかる。自転車と車、歩行者が共存し、安全で快適な社会がつくれることを示している。長澤も原稿を書いている。

『中高年のための登山医学』大森薫雄著 東京書籍 1500円
著者は、日本山岳会副会長も務めるドクター。東京慈恵会医大の槍ケ岳にある山岳診療所で、診療にあたった体験を踏まえて、中高年登山者へ、安全な登山なのための日常的な注意事項、救急処置、計画の立て方、山でおきる病気や事故を想定しての対応方法。これらを紹介している。サイクリングにも応用できる。『ツール・ド・シルクロード20年計画』に参加する中高年のなかには、スポーツにはケガや事故はつきもの、という人がいる。その通りだが、ケガや事故を想定して、いざという時のための準備も必要ではないだろうか。どんな事故やケガ、病気が想定されるのか。それを知っておくことが、事故が起きてもダメージを最低限に抑えるために必要ではないだろうか。自分だけは事故には遭わないと考えがちだが、それならば人のためにも読んでおいてほしい。自分のためにもなる。

『スポーツ科学・入門』別冊宝島編集部編 宝島社文庫 600円
本書の中で自分にあった体力アップノウハウを教えている。疲労回復、ダイエット、スタミナアップ、パワーアップに効果的な食事メニューも紹介されている。体を動かすことで、自分自身の体に何が起きるのか、それを知っておくことで、無理のなくスポーツを楽しめる。

『健康と山の食事』大森薫雄監修・文 柏澄子・文 山と渓谷社 1300円
登山を安全に楽しむためには、自分の体のこと、健康管理と食事、山ではどんな出来事が予想されるのか。突然のアクシデントに遭遇しても適切な対処ができる。そんなノウハウが判りやすく説明されている。子どもから大人まで、体と山を知って登山を楽しもう。

『快適自転車ライフ』疋田智著 岩波アクティブ新書 740円
御存知、元祖自転車ツーキニストである著者。自転車を楽しむというと、長澤などは適しているのはマウンテンバイクとかいいそうだ。しかし、自転車を溺愛して25年の著者は、ママチャリに乗って冒険に出かけようと呼び掛ける。まずは、隣駅までと。そして、いろんな自転車があることを紹介し、自転車通勤を始めたいきさつを語り、自転車通勤をお勧めしている。さらに、環境を考慮すれば、自転車こそ21世紀の乗り物だと説く。自転車通勤で、定期代、車検、税金、ガソリン代、駐車場代など、年間ざっと70年前の節約になったという。これだけあれば、「ツール・ド・シルクロード20年計画」にずっと参加できる。いやあ、自転車の威光はたいしたもんだ。編集担当者が、自転車やさんの息子だったという。岩波書店の誠意か。

『健康をつくる自転車ののりかた』鳥山新一著 築地書館 1200円
日本にサイクリングを普及させた第一人者とも言える著者は、医師だ。いつもは、固い論文を読んでいるのだろうが、これは読みやすい。自転車による運動がいかに健康にいいのか。アイゼンハワー大統領が、心筋梗塞のリハビリに自転車を利用して、現役に復帰した事例を手始めに、トルストイは67歳で自転車を練習し、その後「復活」を著したとか、キュリー婦人は原子力潜水艦ではなく自転車で新婚旅行にでかけたとか。科学者らしく、実証的なデータで本書は始まる。体力に合わせて無理なく運動できるから、1日中楽しめば結果的に過激なスポーツよりもカロリー消費が多い。つまり、肥満防止やダイエットには適していると、科学的かつわかりやすく説いてくれる。心肺機能の向上にとても役立つ自転車は、新陳代謝を促し、結果的に健康になるのだというこtがよくわかる。この文章では、よくわからないという人は、本書を熟読のこと。読みやすいので、3時間くらいで読み終えられます。

『ナン香るイランから』川地恵理子著 三修社 1400円
武蔵野美大出身でアートの世界で活躍している著者は、イラン在住の身である。夫はイラン人。イランの人々の日常生活のこまやかな紹介もあれば、ペルシャ帝国の歴史を説く場面もある。高所から論じるのではなく、普段着で見たままを語っているエッセー。「ツール・ド・シルクロード20年計画」では、2003年の夏にイランを自転車で見聞する。ぜひ、イランの人たちの生活に触れて理解した上で、参加してほしい。

『シルクロード ニヤ遺跡の謎』佛教大学ニヤ遺跡学術研究機構
                                 中井真孝・小島康誉編 東方書店 2500円
ニヤ遺跡は、中国のタクラマカン砂漠の南にある西域南道に位置していた古代オアシス国家。現在、遺跡の南方約100kmの位置には、現在の街・民豊がある。1901年スタインによって発見された遺跡は、「漢書・西域伝」に記録が残されている精絶国にあたるとされている。ホータンのマリカワチ遺跡は、中国で好まれている玉が集められ、加工されたところ。楼蘭を経て漢の時代の長安城にもたらされた玉は、ニヤ遺跡を通って交易されたと推測されている。漢の時代の交易の範囲や規模、内容を知る上でも重要な意味を持つ遺跡だ。本書では、発掘の様子、遺物などを写真でも紹介している。鹿の絵が描かれている壷が発掘されているが、当時は遺跡の周辺に鹿が生息するような森林があったのではと、想像力も満たしてくれる。

『自転車生活の愉しみ』疋田智著 東京書籍 1700円
自転車の絵を描くところから始まる自転車生活の入門書。著者は、往復24キロを自転車で通勤しているサラリーマン。元祖自転車ツーキニストの「東京にも季節のあることを発見した」は、名言だ。自転車のスピードでは、ちらりと風景が視線に入ってくる。自然の変化がわかりやすい乗り物だから、地球環境に配慮した暮らしの大切さも感じられるのかもしれない。ヨーロッパの自転車事情、というより自転車のある生活はとてもうらやましい。日本も変えよう自転車環境。