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「イタリアの自転車事情 第1回」

レポーター:岡野勇人

 先日、兄と兄の友人フェデリコとで、彼の実家ボルツァーノ(ドイツ語でボーゼン)へ遊びに行きました。偶然にも自転車にとても関係の深い街だったので、早速レポートしてみます。
 ボルツァーノはイタリア北部、ミラノから北東に200km程いったところに位置する街。オーストリア、ドイツの国境へも車で数時間。そのためか市内の道路標識もイタリア語、ドイツ語の両方で表示されている。 スキー場などのアクセスも良く、イタリアでありながら、ドイツ人の観光客も非常に多い。
 そんなボルツァーノは、イタリアで最もサイクリングロードが多い街。無論、自転車利用者だって多い。まず目を引くのが自転車専用道路。これは市内中心部を通る幹線道路の至るところに設定されている。車道の一番端にある1mと少しのスペース。路上駐車する自動車も必ずここは開ける。
 市内を流れるタルベラ川沿いには20kmになるサイクリングロードがあり、これも歩行者(ジョギング)用道路とはしっかりと別。15年前、鉄道を廃止した後地に造られたのだという。
 駐輪場(鉄製)の数も多く、店先のあちこちに。自転車の「居場所」があり、放置させない。また自転車に関する道路標識が多いことからも、街全体がいかにその存在を認め、受け入れているかといえよう。
 2006年、ボルツァーノは街を囲う環状道路内側の交通手段を、電気自動車と自転車だけに規制。この環境問題に積極的に取り組む姿勢は、ドイツ文化の濃いボルツァーノならでは。イタリア国内でもかなり進んだ市制だといえる。ともすれば将来、ボルツァーノ市民と自転車との距離はますます近くなっていくはずである。
 これ以外にもボルツァーノという街は、イタリアにしては珍しく新しい建築物が非常に多い所でした。イタリアは建築に対して意外と保守的で、「伝統的スタイル」の建築物は見るのですが、近代的デザインの建築物はインテリアなどが洗練されているのに比べると、少ないように感じます。そんな中でもボルツァーノはかなり進んでいると言えます。

 写真は今、こちらのPC環境がよくなりしだい送ります。
 そして、昨日。例のミラノ市内を自転車で周るイベントに行ってきました。とても感動的な夜でした。結論から言うと彼らはクリティカル・マスと呼ばれる集団で、世界各地に広がりつつあるらしいのです。早速、ネットで調べると東京にもあるとのこと。もしかして、長澤さんはご存知でしたか?

 ちなみ、ミラノのホームページ  http://www.inventati.org/criticalmass/
 と、その行動写真。 http://www.inventati.org/criticalmass/grazianopredielis/foto.html

 その時の様子また報告します。

   それでは。
  

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