『チャレンジ天山山脈ペダル越え、イシククル湖を周回』(標高3752mのトルガルト峠に挑む) は、中国のカシュガルからキルギスのナリンを経て、イシククル湖畔のオアシス ・バルクチまで、さらに自転車とバスでリレーして、イシククル湖を1周。合計、約650ｋｍのコースにチャンレンジします。

  出発地・カシュガルの標高は約1300m、天山山脈のトルガルト峠は標高3752ｍ。標高差は2000ｍです。

  長澤は、1999年に峠越えを試みましたが(1999年遠征報告、週刊「シルクロード紀行」）、洪水による道路決壊のために走破に失敗。2000年は添乗員への嫌がらせと思われる国境警備員の対応で再び失敗（2000年遠征報告）。今回は３回目のチャレンジです。峠を越えてキルギスに入ると、ハーブの草原が広がっています。

カシュガルの気温は15℃から40℃、峠の気温は0℃から25℃と予想しています。下りでは風による体感温度の低下もあり、真冬と同じような寒さ対策が必要です。

  また、高山病を予防するため、成田空港に集合したときからナリンまでは禁酒禁煙とします。違反した人は「離団」とします。さらに、高山病を防ぐために、予防薬の服用を条件とします。

  トルガルト峠からイシククル湖の西端にあるバルクチまで、アップダウンを繰り返しながら、遊牧生活を行っている人々の暮らすオアシスを自転車で巡ります。

  玄奘三蔵が「熱海」と表現したイシククル湖を、自転車とバスでの移動を組みあわせて１周します。途中のカラコルでは、中央アジア探検で著名なロシアの探検家ブルジュワルスキーのお墓や博物館などを見学。キルギスタンの首都ビシケクからカザフスタンのアルマトイまではバスで旅します。

自転車での参加、バスも利用しながらスケッチや写真、散策を楽しむスタイルの参加のメンバーもいます。

 トルガルト峠を通って、中国からキルギへの国境を自転車で越える計画は、国境であるがゆえに政情の影響を受けやすいルートです。

  完全に自転車で走破した人 は、現在まで世界中で１人もいません。計画の段階では、自転車で国境を越える予定です。成功すれば、世界で初めてのケースとなります。

  しかし、国境だけに、軍事的な理由などでバスでの移動を求められたり、まったく通行できないケースも考えられます。シルクロード雑学大学代表の 長澤法隆は、自然災害の影響や軍事的な理由と思われるトラブルで、このコースの自転車での走破に２回失敗しています。

  今回も、必ず成功できるとは限りませ ん。この点と、リーダーの指示に従った、慎重な行動が強いられることを理解・納得した上で、参加してください。